翼状片
翼状片とは?
結膜組織の一部が、黒目部分(角膜)に侵入する病気です。侵入する方向は、鼻側からが多くなります。耳側から、あるいは両側から侵入してくることもあります。
分類としては良性腫瘍ですので、見た目が気にならず、症状がないようでしたら、特に治療の必要はありません。ただし、必ず眼科で診断を受けるようにしましょう。
翼状片の原因と症状
原因
紫外線やほこりなどの慢性的な刺激が主な原因だと言われています。
その他、コンタクトレンズの長期装用、慢性的な乾燥も、発症と関わっているようです。
症状
- 眼の充血
- 異物感
- 視力低下
視力低下は、角膜の歪みによって生じます。
翼状片の治療法
点眼治療
充血や異物感に対しては、点眼治療を行います。
手術
症状が進行し、瞳孔にかかってくると、見えにくくなるため手術が必要になります。また、見た目やその他の症状が気になる場合も、手術の適応となります。手術では、翼状片の切除、遊離結膜弁移植などを行います。
なお手術の場合は、専門の医療施設に紹介します。
結膜炎
結膜炎とは?結膜炎はうつるの?
眼の表面の白目が充血し、炎症が起こっている状態です。
細菌性のもの、アレルギー性のもの、ウイルス性のものなどがあります。うつるかどうかは、その原因によって異なりますので、必ず眼科を受診し、診断・治療を受けましょう。
下記でもご紹介しますが、流行性角結膜炎(はやり目)、咽頭結膜炎(プール熱)、急性出血性結膜炎などのウイルス性の結膜炎は、“うつる”タイプの結膜炎です。
結膜炎の原因や症状・治療法
結膜炎のタイプごとに、原因・症状・治療法をご紹介します。
うつる結膜炎の場合
流行性角結膜炎
(はやり目)
アデノウイルスに感染して起こる結膜炎です。
目やに・涙が出る、目の充血などの症状が見られます。
特効薬はありませんので、点眼薬を用いた対症療法での治療となります。
咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルスに感染して起こる結膜炎です。
目やにが出る、目の充血、咽頭痛、発熱などの症状が見られます。
流行性角結膜炎と同様、点眼薬を用いた対症療法を行います。また、のどの痛みに対する鎮痛剤を使用することもあります。
急性出血性結膜炎
エンテロウイルス70型に感染して起こる結膜炎です。
強い目の充血、目やになどの症状が見られます。
特効薬がありませんので、抗生物質や抗炎症薬の点眼液による対症療法を行います。
うつらない結膜炎の場合
細菌性結膜炎
黄色ぶどう球菌、表皮ぶどう球菌に感染して起こる結膜炎です。
黄色い粘り気のある目やに、目の充血などの症状が見られます。
抗生物質の点眼薬で治療します。
アレルギー性結膜炎
花粉やハウスダスト(埃・ダニ・ペットの毛など)を原因として起こる結膜炎です。
目のかゆみ、目の充血、まぶたの腫れ、ゴロゴロとした異物感などの症状が見られます。
点眼治療を含めた薬物療法などが行われます。アレルゲンを回避することも重要です。
乾性角結膜炎
いわゆる“ドライアイ”の状態です。加齢や長時間のモニター作業、空気の乾燥、コンタクトレンズの装用などを原因とします。
目の乾き・痛み・かゆみ・疲れ、ゴロゴロとした異物感、光が眩しいなど、さまざまな症状が見られます。
点眼治療の他、当院ではIPL治療や涙点プラグによる治療を行っております。