ドライアイの治療においては、患者さん一人一人のドライアイのタイプに応じた治療法を選択することが大切になります。
当院では、一般的な点眼治療に加え、IPL治療、涙点プラグによる治療をご用意し、ドライアイのタイプを見極めた上で適切な治療をご提案します。
ドライアイ治療-IPL治療-(自費診療)
マイボーム腺の機能不全によるドライアイに効果が期待できるのがIPL治療です。
「ルミナスM22 IPLシステム」という装置を使用し、コールライドという特殊なフラッシュの照射によって、マイボーム腺を刺激し機能の正常化を促します。
フラッシュの照射時には眩しさを感じますが、眼に害を与えることはありませんのでご安心ください。
IPL治療はにしむら眼科で治療を行います。
IPL治療の流れ
1 、診察・適応検査
まずは患者さんの眼の状態を確認します。
また、必要な検査を行い、IPL治療の適応かどうかを判断します。
2 、照射準備
メイクを落とし、お肌の保護用のジェルを塗り、眼球を保護するカバーを装着していただきます。
3 、照射
ルミナスM22 IPLシステムにて特殊なフラッシュを加え、マイボーム腺を刺激します。照射そのものにかかる時間は、数分程度です。
照射を終えれば、ジェルを拭き取って治療終了です。
ドライアイの改善
マイボーム腺の機能の正常化が促され、ドライアイが改善します。効果には個人差がありますが、回数を重ねることでより高い効果が期待できます。
IPL治療の費用
自費診療のため、全額自己負担で健康保険の適応外となります。
税込表記となります。
費用 | |
---|---|
1回 | 6,600円 |
4回セット | 22,000円 |
医療費控除の内容
IPL治療は、医療費控除の対象となります。医療費控除とは、1年間でご家族が支払った医療費が10万円を超えた場合に、所得に応じた控除が受けられる制度です。
IPLの検査・治療でかかった費用はもちろん、通院のための交通費も、医療費として合算することができます。領収書を大切に保管し、確定申告の際には医療費の控除申請をされることをおすすめします。
IPL治療のQ&A
IPL治療には対象年齢などがありますか?
高校生以上(16歳以上)であれば受けていただけます。
ただし、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方は、適応外となります。
化粧をしたままではIPL治療は受けられないでしょうか?
特に目のまわりのお化粧は、完全に落としていただく必要があります。来院後に落としてくださっても、落としてからお越しくださっても構いません。治療後には、お化粧をしてお帰りいただけます。
また治療直後、お肌が敏感になっていますので、紫外線対策として日焼け止めクリームをお持ちください。
IPL治療は副作用がありますか?
治療後数時間は、赤み、ヒリヒリ感が現れることがあります。次第に治まりますのでご安心ください。
IPL治療後に気を付けることはありますか?
治療後2週間ほどは、紫外線などの刺激で赤み、ヒリヒリ感が現れやすい状態が続きますので、日焼け止めクリームをご使用ください。
その他洗顔、洗髪、入浴、化粧などの制限はございません。
目はもちろんのことですが、お肌に何か異常を感じたときには、すぐにご連絡ください。
涙点プラグ
点眼液でドライアイが改善しないときなどに有効なのが、涙点プラグによる治療です。
シリコン製の透明なプラグで涙の排出口(涙点)を閉じて、涙の量を維持する方法です。
涙点プラグの素材
当院では、「パンクタルプラグF」「スーパーイーグルプラグ」といった透明のシリコン製の涙点プラグを使用しています。取り外すことも可能です。
また、ドライアイ治療のために開発された液体コラーゲンの涙点プラグも導入しています。こちらは体温によってゼリー状に固まり、2~3ヶ月後に自然に排出されます。
涙点プラグの治療の流れ
1 、診察・適応の判断
原則として、コンタクトレンズを使用しており、かつ点眼での治療で十分な効果を得られない方が適応となります。涙点プラグを検討しているという段階でも、お気軽にご相談ください。メリット・デメリットをきちんとお伝えします。
2 、涙点プラグの挿入
涙点の大きさを確認した上で、涙点プラグを挿入します。
プラグの突出がないことを確認できれば、治療は終了です。
涙点プラグの費用
涙点プラグによるドライアイ治療には、健康保険が適用されます。
眼の状態や使用する薬剤などによって、多少前後します。
1割負担の方 | 3割負担の方 | |
---|---|---|
涙点プラグ(片目) | 約1,200円 | 約3,600円 |
涙点プラグのQ&A
涙点プラグは一回挿入したら、そのままで大丈夫なのですか?
そのままで結構です。取り外して洗浄する必要もありません。目を強く擦るなどすると外れてしまうことがありますので、ご注意ください。
涙点プラグとコンタクトを併用することでのデメリットはありますか?
涙点プラグを挿入すると、涙点が塞がれることから、眼に汚れが溜まりやすくなります。そこにコンタクトレンズを装用すると、アレルギーなどを起こしやすくなります。
専用の目薬で小まめに眼を洗うことが大切です。
涙点プラグの治療後、気を付けることはありますか?
涙点を塞ぐことで、涙の排出率は低下します。処方する目薬で、小まめに目を洗う必要があります。また、強く目を擦らないようにご注意ください。涙点プラグが外れてしまうことがあります。
痛み、充血などの異常を感じたときには、すぐにご連絡ください。