白内障手術
白内障の治療法としては、薬物療法と手術療法があります。ただ、薬物療法では、視力を回復させることはできず、あくまで進行を緩やかにするための手段となります。
視力を回復させる根本的な治療のためには、濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体「眼内レンズ」に置き換える、白内障手術が必要になります。
手術が必要になった際には、手術設備の整ったにしむら眼科で行います。
当院の日帰り白内障手術の特徴
日帰りで白内障手術に対応
入院の必要がない、日帰りでの白内障手術に対応しております。手術時間は、約10~20分です。
ご自宅を離れにくい方、お仕事や家事が忙しい方、入院をすることが不安という方も安心して手術を受けていただけます。
経験豊富な医師による丁寧なカウンセリング・執刀
初めての手術、それも眼の手術となりご不安を感じられる方も少なくありません。当院では、白内障手術の経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングで患者さんのご不安を取り除き、安心して手術を迎えられるよう心身の準備を整えます。これまでに構築してきた確かな技術が、手術の安全性を高めます。
最適な眼内レンズをご提案
最新型の光学式生体計測装置(IOLMaster 700)によって、必要となる眼内レンズの度数を、より正確に測ることができます。
また、近いところを見る機会が多いのか、遠いところを見る機会が多いのか、患者さんのライフスタイルにも考慮します。
高性能な機器を導入し、万全の体制に
診断のための検査や治療結果の評価などにおいて、高性能な機器を用い、白内障手術がより安全に、確実に行えるよう万全の体制を整えております。
アフターケアまで丁寧に対応
白内障手術後は、定期的な検査、眼鏡の貸し出し、眼鏡・コンタクトレンズのご提案や販売をいたします。
アフターケアまでをしっかりと行ってこそ、治療が完了したと言えます。
目の手術は怖いと感じられる方へ
低濃度笑気ガス麻酔を用いた白内障手術 当院では白内障手術を行う際に、恐怖心や不安感から解放され、リラックスした状態で手術を受けていただけるよう「 低濃度笑気ガス麻酔 」を選択することができます。
低濃度笑気ガス麻酔は、子供の歯科治療や無痛分娩にも幅広く用いられる安全性の高い麻酔方法です。
笑気ガス麻酔の特徴
①リラックス効果
軽い鎮静・鎮痛作用があり、心拍数や血圧・呼吸など全身状態が安定して落ち着いた状態になります。ふわふわするような気持の良い感覚です。
②術後も身体に残らない
使用後はすみやかに排出され体の中に残らないので、数分で元の状態に戻ります。
③副作用の心配が少ない
吐き気、四肢の脱力を感じることがありますが、非常にまれです。
適応のある方
- 手術に恐怖心や不安感がある
- 痛みを感じやすい
- 緊張や眩しさで目を強く閉じてしまう
- 閉所恐怖症
低濃度笑気ガス麻酔を使用した手術をご希望の患者様は医師にご相談下さい。
白内障手術の流れ
初診から手術前日までの流れ
1初診・検査
視力検査、眼圧検査、眼底検査など、さまざまな目の検査を行います。
手術をご検討される場合は、そのご説明をいたします。手術を迷われている段階の方も、お気軽にご相談ください。
ご同意いただけましたら、手術日を決定し、手術前検査へと進みます。
2手術前検査
採血、眼軸長の検査、角膜内皮検査などを行います。
検査結果をご説明させていただきます。
3手術前3日間の点眼
手術前の3日間は、処方する抗菌薬の点眼を行っていただきます。
手術当日の流れ
1ご来院
手術は、にしむら眼科で行います。
術後は乗り物の運転ができませんので、公共交通機関でご来院ください。
お化粧は、ご自宅で落としてからご来院いただくか、少しお早目にご来院の上、院内で落としてくださいますようお願いします。
2準備
血圧測定、点眼を行い、準備を整えます。
3手術
点眼麻酔と局所注射麻酔の上、手術を開始します。意識はありますが、痛みはありません。
なお手術に要する時間は、約10~20分です。
4説明
少しお休みいただいてから、術後の注意点や今後の定期検診のことなどについてご説明いたします。
ご家庭での生活、お仕事などでご不安な点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。
術後は透明な眼帯を装着していただきます。
5定期検診
手術後翌日、2日後または3日後、あとは1週間後、1ヶ月後にお越しいただきます。その後は、患者さんの眼の状態などを考慮して、定期的に検診にお越しいただきます。
白内障手術の費用の目安
白内障の手術には、健康保険が適用されます。費用の目安は、以下の通りです。
眼の状態や使用する薬剤などによって、多少前後します。
1割負担の方 | 3割負担の方 | |
---|---|---|
白内障手術(片目) | 15,000~18,000円 | 50,000~55,000円 |
手術給付金について
生命保険・医療保険に加入されている方は、手術給付金が受け取れることがあります。
手術前にご契約内容をご確認されることをおすすめします。
高額療養費制度
医療機関や薬局で支払う医療費が1ヶ月で一定の上限を超えた場合、高額療養費制度を利用して、上限を超えた額の支給を受けることができます。(両目ともに白内障であり、手術を検討されている方は、同月内で両目の手術を実施することで、1ヶ月以上を空けて片方ずつ手術をするより自己負担額が抑えられます。)
なお、上限額は、前年度の収入、年齢などで患者さんごとに異なります。詳細は、加入されている保険者にお問合せください。
厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
全国健康保険協会「高額な医療費を支払ったとき」
白内障手術でより良い結果を出すには『見え方』が重要
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、適切な度数の眼内レンズを挿入します。ではここでの「適切な度数の眼内レンズ」とは、どのように選ぶのでしょうか。
当院では、“患者さんのライフスタイルに合わせること”を大切にしています。日常生活やお仕事において、遠くを見ることが多いのか近くを見ることが多いのか、手術前にしっかりとお伺いして、手術後に少しでも快適にお過ごしいただけるよう努めております。
白内障手術Q&A
手術は痛くないですか?
点眼麻酔と局所注射麻酔にて手術を行いますので、意識はありますが、痛みはありません。ご安心ください。
手術当日からよく見えるようになりますか?
手術直後からよく見える方、10日ほどかけて徐々に見えるようになっていく方と、さまざまです。
角膜の状態、網膜の状態によって、視力が回復する早さには差が生じます。
術後の通院はどのぐらいのペースですか?
手術後翌日、2日後または3日後、あとは1週間後、1ヶ月後にお越しいただきます。
その後は、患者さんの眼の状態などを考慮して、定期的に検診にお越しいただきます。
高齢ですが、日帰り手術でも可能でしょうか?
白内障手術は、局所麻酔下で行われる、10~20分程度の体力のご負担の少ない手術です。入院した場合と、手術内容自体は変わりません。
また、事前に眼の状態、身体の状態を検査でチェックいたしますので、どうぞご安心ください。手術後も、少しの休憩を挟み術後の説明を受ければ、すぐにご自宅にお帰りいただけます。日帰り手術は、心身共にご負担の少ない方法だと言えます。
白内障手術の合併症や術後起こりえる症状を教えてください
合併症は、ごく稀に細菌感染や大出血などがあり、術後起こりえる症状は飛蚊症、後発白内障や黄斑浮腫による視力低下などがあります。
こういった合併症・症状のリスクは、残念ながらゼロにすることはできません。当院では、リスクを想定した検査・準備を行うことで、合併症が起こる可能性をできる限り抑えることに努めております。